中古車の選び方〜エクステリア編

 一口に中古車の選び方と言っても、何を基準にするのかと言うことで変わってくる。
 例えば予算がある。
 同じ予算内で、何のカテゴリーの車でもよいから程度の良い物、であるとか、“2L・4WDスポーツタイプのセダン”と言うように、明確にカテゴリーを決めて諸経費込みで200万円以内と言う選び方等、様々な考え方がある。
 ここではどんな車にも共通した程度の良さを基準に、中古車の選び方を考察して行くことにしたい。

 車個体の良し悪しと言うことは、新車時の良さをどれだけ保っているのか、と言うことに尽きると言える。
 それはエンジンの調子だけがよくても、インテリアが薄汚く汚れていたりしていれば、これはちょっと興ざめになってしまう。もっとも、この車をベースにして“レース仕様のマシーン”を作るのであれば、全く関係はないのだが。
 したがってエクステリア・インテリア・メカニカルな部分がそれぞれに、調和のとれた状態で保たれていれば、なかなか程度の良い車だと言うことになるだろう。
 それではこの三つの部分の良し悪しの見分け方について、それぞれを検証して行きたい。

 まずはエクステリアから検証してみたい。
 エクステリアで一番気になるのは“傷”だ。大きな傷はすぐに見つけることができるので論外として、小さな傷については自分がどの程度まで容認できるのかと言う基準を決めておいて、それを判断基準にするべきだ。
 また、事故歴等は整備記録には載っていない例も多いので、塗装の状態から判断することを身につければよいだろう。
 塗装をやりなおした部分は、俗に言う“肌”の違いで見分けることができる場合が多い。一昔前は色合わせを、塗装職人の人達が経験上の感によっておこなっていたが、現代は殆どの場合色合わせは出来合いの塗料があり、それを使う場合があったり、メーカー別・色別に調色表のような物を使うので、そう簡単に色の違いで見分けることは素人には難しくなっていると言える。 そこで塗装の肌を見て補修個所を見つけて、販売店の人に確認すると言うことをする必要がある。
 ちょっと前までの生産車の塗装は“柚肌”と言って、柑橘類の皮のような肌をしていたので、その凸凹の違いを見極めることが難しかったのだが、最近の生産車は割合にツルッとした肌をしている。それだけに補修したところは柚肌が出来やすいので、見極めはし易くなっているともいえる。しかし、塗装職人によっては水研ぎ用のペーパーで砥ぎ出して、肌を調整してオリジナルの肌に近い表現をしていることもあるが、この場合は見抜くことは難しい。
 一番簡単に補修個所を見つけることは“膜厚計”と言う、塗装の厚みを測る計器がある。タバコの箱と同じぐらいの大きさなので、持ち歩きには便利だが、これを実際に使った場合には販売店の人に嫌われることは仕方がないだろう。慣れれば肌の違いを看破することは、そんなに難しくはない。慣れてみることが第一だと言える。

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