中古車の選び方〜インテリア・メカ

 インテリアについて。
 一番のポイントは直感的に“清潔感”を感じるかどうかだろう。
 清潔感と言う事の中には、匂いも入る。見た目が綺麗でも、自分が我慢できないような匂いが薄っすらとでも残っていれば、その車はパスした方がよい。運転しているあいだ、その匂いを嗅がなくてはいけないわけだし、人を乗せる時にその匂いが自分の匂いだと思われたくないこともあるからだ。
 車のインテリアは洗浄することはできるのだが、衣類のように大量の水で濯ぐ訳にはいかない。しがって、匂いはある程度残ると考えるべきだ。油のシミや、コーヒーの染み、血液のシミなどは、クリーニング店の技術を用いて薄くしたり、取ってしまうことができるのだが、匂いだけは困ったものなのだ。
 匂いと言えば“エアコンの匂い”も見逃せない。これはある程度クリーニングと、フィルターの交換で納まりが付くので、販売店に掛け合ってみた方がよいだろう。
 インテリアは、殆どの商品車が、クリーニングをされているので汚れはあまり気にしなくてもよいが、匂いをどうするかの基準点を自分で決めておくことが重要だろう。
 また、クリーニングをしてあるとは言え、隅ずみの汚れを見逃してはいけない。角かどが黒ずんでいた場合、その車をクリーングした業者がいい加減だと言えるからだ。もしかしたら、とんでもないところに、とんでもないものが残っていて、警察に職質をされたときに変なものが出てこないとも限らないから、注意をするべきだろう。

 そして最後にメカニカルな部分についてみていこう。
 エクステリアやインテリアについては、感性の部分で我慢をすればその車に乗り続けることはできる。
 しかし、メカニカルな部分においてはそうはいかない。なにしろ、自分を含めて人の命に関わることが第一で、次には大切なお金が湯水のごとく使われる可能性があるからだ。
 現代の車のメンテナンスは、エンジンオイルは1万Kmごとの交換とか、割合にメンテナンスが楽になっている。しかし、本当にそれでいいのかという疑問を私はいつも持っている。
 昔から車は液体(エンジン・ミッション・デフ・ラジエーター・ブレーキ・クラッチ・バッテリーのオイルと液)とベルト類をしっかりメンテしていれば、結構健康に走ってくれると、我々車好きは言っていたものであり、事実その通りだった。
 これを軸において、先ずはエンジンオイルの量と汚れを見ること。これが汚れていても、減っていなければまずは第一段階としてはOK。次にラジエーターのキャップを開けて、冷却水の状態を見る。LLCの色があればまずはOKで、次に指を入れて液にオイルが混入していないかどうかを確認する。液が足りなければ、年中オーバーヒートをしえいる可能性があり色が薄くても年中水をたしているから、やはりオーバーヒートをしている可能性がある。そして最後に、オイルが混入していたら、ウォータージャケットが走っているどこかから、オイル漏れをしているわけだ。それは、ガスケットやパッキンが劣化しているのか、或いはエンジンブロック自体が変形していて、ガスケットやパッキンの能力が追い付かない状態だと言うことだ。
 ミッションやデフのオイル関係は、至上した時にそれらの部分から“異音”として認識されれば異常ありと認識すべきだが、そのほかの場合はエンジンオイルやブレーキオイルと共に購入時に交換をしてもらうことをお勧めする。
 ベルト類は指で押してたわみを確認すると同時に、傷がないかを丹念に調べることだ。
 最後にエンジンをかける。その時には、後方を見られるように身体を外に出して右足をアクセルペダルに置き、スターターを回すことをお勧めする。
 始動した瞬間にある程度白煙(オイルスモーク)が出ることは、走行キロ数によっては仕方がないが、アイドリング状態でも出ていたり、レーシング(空吹かし)をしたときに盛大に出たりしたら、その車は買わない方がよい。燃焼室にかなりオイルが入り込んでいる証拠だからだ。
 ここまで確認すれば、結構いい買い物ができそうだと思う。
 
 そのほかの部分は、試乗をして、自分の五感で確かめよう。
 走行中にアクセルのON・OFFをして、その時にパワートレインからバックラッシュ音が出ていないか、段差を乗り越えたときに異音がしないか、ハードブレーキングをしたときに車は安定しているか等などを、五感と研ぎ澄まして見逃さないようにしよう。
 そして、最後にオーディオやエアコンなどのチェックをすることをお勧めする。
 高い買物なのだから、労を惜しまずに、気合いを入れてチェックをしていただきたいものだ。

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